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感謝祭と奴隷制度:隠されたネイティブ・アメリカンの歴史 / Hidden Brain

Hidden Brain は、科学と物語の力で、

われわれの隠れた行動パターンを明らかにするラジオ番組です。

ホストはNPRのShankar Vedantam(シャンカー・ヴィダンタム)。

注意
今回の記事は、いつもと構成が異なります。ラジオ本編からの引用が多く、文章も長めになっています。時間があるときにお読みください。

今回の音声はコチラ!

イントロダクション:コロンブスの”発見”?

今回は、アメリカの影の歴史、ネイティブ・アメリカンと奴隷制度についてです。公式ページのイントロダクションです。先が長いのでボキャブリストに目を通して、英語 → 日本語でざっと読んじゃいましょう。

VOCABS
  • myth [ミス]・・・神話
  • Thanksgiving [サンクスギビング]・・・感謝祭
  • intercultural [インターカルチュアル]・・・異文化間の

All countries have national myths. The story of the first Thanksgiving, for example, evokes the warm glow of intercultural contact: European settlers, struggling to survive in the New World, and Native American tribes eager to help. But as many of us learned in history class, this story leaves a lot out.
This week on Hidden Brain, we explore an “open secret”: that from the time Christopher Columbus arrived in the New World until the year 1900, there were as many as five million Native people enslaved in America. We’ll talk about this history, and the psychological reasons it was left unexamined for so long.

どの国も、自国についての神話があるものです。感謝祭の起源はその一例で、新大陸の過酷な環境で必死に生き延びようとしていたヨーロッパからの入植者に、ネイティブ・アメリカンの部族が力を貸してくれた、という心温まる異文化交流の物語として知られています。しかし、わたしたちの多くが歴史の授業で学んだことと照らし合わせると、この物語は多くの歴史的事実を無視しているようです。
今週のHidden Brainは、この「公然の秘密」について考えてみます。クリストファー・コロンブスが新大陸にたどり着いてから1900年まで、アメリカでは500万人ものネイティブ・アメリカン
が奴隷として扱われてきました。私たちがその事実について、長きにわたってきちんと検証をせずにいた、その心理的理由はなんだったのでしょう。

(公式サイト より引用と翻訳)

ヨーロッパに売られた女性と子どもたち

1495年、カリブ諸島からスペインに戻った5隻の船には、550人のネイティブ・アメリカンが生け捕りにされて乗っていました。指揮したのは、もちろんコロンブスです。カリフォルニア大学デービズ校の歴史学者、アンドレス・レセンデズが、シャンカーの質問に答えます。

S: Besides the idea that the slave trade was a part of business model, there were also other elements of it. You sited a letter that one of Col ‘s childhood friend sends that reveals anotoher aspect of how this famous exploder view the slave trade. what was in that letter?

シャンカー:奴隷貿易は、ビジネスモデルのひとつだったという考え方のいっぽうで、ほかにも重要な要素があります。あなたはコロンブスの幼なじみが送った手紙を引用して、有名な冒険者コロンブスが奴隷貿易について持っていた別の考えを明らかにしましたね。手紙の中身というのは?

A: Well, this is a letter by a childhood friend, Michele de Cuneo an Italian fellow, who travelled with these indigenous slaves bound for Europe and Columbus had actually given his friend a young native American woman as a gift. Cuneo is very explicit about the fact that in seen her naked he wanted to have sex with her. It reveals the very terrible fact that the vast majority of these conquistadors were males and many of the indigenous victims ended up been both women and children.  So this is one istance of that.

アンドレス:ミシェリ・ド・クネオというイタリア人が書いた手紙です。彼は奴隷たちと一緒にヨーロッパへの帰路に着いた、コロンブスの幼なじみでした。コロンブスは彼に、若いネイティブ・アメリカンの女性一人を、贈り物として与えていました。クネオは手紙の中で、この女性の裸を見ていて、彼女とセックスがしたいという欲望を克明に書き記しています。このことは、征服者達の大多数が男性で、連れ去られたネイティブ・アメリカンの多くが女性と子ども達であったという、おぞましいの事実を示しています。

奴隷の価格は、たいていの場合で女性や子どもは高価とされ、成人した男性は最も低い価格がつけられました。

「奴隷制度」と「劣悪な労働環境」のあいだで

ビジネスモデルとしてのネイティブ・アメリカンの奴隷制度は、われわれが今日思い描く「奴隷制度」とはかなり異なる部分があると、アンドレスは指摘します。コロンブスの新大陸発見から五十年後の1542年、スペイン政府によって、早くもネイティブ・アメリカンの奴隷制度は全面的に禁止されます。しかし、新大陸においてネイティブ・アメリカンの労働力は重宝されたため、次第に彼らは「奴隷制度」と「劣悪な環境で働く労働者」のあいだに落ち込んで、隠れた社会問題となりました。さらに、ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病によって人口が激減し、黒人奴隷がアフリカ大陸から大量に流入してきたことによって、ネイティブ・アメリカンの奴隷制度は、人々の記憶から薄れていくことになります。

アンドレスは、ヨーロッパ人の迷信が、「ネイティブ・アメリカンよりアフリカ人の方が奴隷に向いている」と信じ込ませた、とも語っています。

A: These are very acient believes about the charactor of people depending on where they lived on Earth.

アンドレス:人々の性質や傾向は、地球上のどこで暮らしているかによって異なる、という古ぼけた考え方がありました。

寒冷地域に住む人々は大胆で勇猛だけれど知性に欠けていて、赤道近くに住む人々は知性があって奴隷に向いているけれど、勇敢さが足りない、というような考え方が、ヨーロッパにはあったといいます。もちろん、その中間にいる自分たちはバランスが取れている、という理屈です。その理屈でいくと、ネイティブ・アメリカンも自分たちの仲間に入れることになります。

現代の奴隷制度

それでは、ネイティブ・アメリカンはただの奴隷として扱われるばかりで、感謝祭の起源とされるような、ネイティブ・アメリカンと入植民の心温まる交流は存在しなかったのでしょうか。感謝祭との結びつきについては、アンドレスは言葉を濁します。少数のグループを好んだ入植者たちは、そもそも仲間の頭数を増やして、食事を与えてまで生け捕りにした奴隷を使う必要がなかった、という事情もありました。そして、実際に存在した奴隷たちについても、アンドレスは語るのが難しい問題だと前置きしつつ、次のように語ります。

A: These forms of enslavement were not very dissimilar to the forms that we now call modern forms of enslavement, in the sense that slavery is today prohibited all over the world, yet some over 45 million people according to the latest estimate of Work Free Foundation are in a condition of modern-day enslavement. And the ways in which these people are enslaved are in some ways reminiscent of what native Americans experience for a period of 400 years

アンドレス:これらネイティブ・アメリカンが受けていた奴隷としての扱いは、われわれの世界に現存する、「現代の奴隷制度」と呼ばれているものと、大きく変わるものではありませんでした。もちろん、奴隷制度は今日において全世界的に禁止されていますが、Work Free Foundationの最新の調査によると、いまなお世界中で4500万人以上の人々が、「現代の奴隷制度」とよばれる環境の下で生活しています。これらの状態にいる人たちは、ネイティブ・アメリカン達が400年間のあいだに経験してきた出来事を連想させます。

最後に、アンドレスが挙げていた、奴隷制を特徴付ける4つの要素を振り返ってみます。

  1. 生まれ育った土地から、遠くに連れて行かれること。
  2. 仕事場から離れることを禁止されること。
  3. 暴力や脅しによって働かされること。
  4. 対価が支払われない、あるいは支払われても形式上の小額であること。

 

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